三菱総合研究所とそこに集う熱き人達
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三菱総合研究所とそこに集う熱き人達

2015年09月20日(日)10:17 AM

『三菱総合研究所とそこに集う熱き人達』

 

8月の終わりに東京は永田町にある三菱総合研究所に行ってきた。

言わずと知れた日本を代表とするシンクタンクである。

http://www.mri.co.jp/

 

僕がどういう思考で脱サラをし、菓子屋を起業し、6年弱を生きてきたのか

というテーマでプレゼンを依頼されたからである。

依頼者はとても熱く誠実であり、まるで武士道に通じたサムライのような男であったから、

断る理由は全くなく、引き受けさせてもらった。

 

さて、当日のプレゼンに向けて資料を作成する訳だが、

・なぜ脱サラ?

・なぜ起業?

・なぜ菓子屋?

・・・etcの資料を作るには、これまでの人生観や価値観を棚卸する必要があった。

 

普段、小麦粉やバター、砂糖等の棚卸はしても、人生の棚卸はあの世でやるもんだと思っていたので、

資料作成中はとても新鮮で楽しい時間を過ごせた。

 

とは言っても、朝昼夕は製造や仕込みを行い、夜に資料の構想練りや作成をすると、

中々作業は進まず、プレゼン3日前からは殆ど寝る事が出来なかった。

でも、あのサムライ男が僕を待っていると思えば、寝不足や苦労など吹っ飛び、

むしろワクワク感を抑えながら資料を作り終えた。

 

当日、東京は永田町にある三菱総合研究所のビルに着いた。

地下鉄溜池山王駅と地下で繋がっているこのビルは、首相官邸の真横に位置する。

日々地上に地下に縦横無尽に形を変えていく東京とこのビルの機能に驚きながら、

セキュリティーをパスし、プレゼン会場に無事に着いた。

 

会場には40人程の熱き人達がいた。

各々強い個性を放っていて、優しそうな人もいれば、勝気な人も、大人しそうな人もいる訳だが、

皆の眼の奥にはしっかりとした芯のようなモノが感じられ、

キラキラ、メラメラしていたのが印象的だった。

 

あぁ、こんな眼をした人達の前でプレゼンが出来るなんて!と、とても興奮した反面、

今更ながらプレゼンの出来が気になってしまい、僕の血圧は上下を繰り返していた。

 

そんな僕の血圧を平常に戻してくれたのは、

当日緊張をしないように息子が書いて渡してくれた妖怪ネコの絵(なんとかニャン)と、

妻が以前に僕を模して作ってくれた5cmサイズのフェルト人形だった。

僕はそれらを胸ポケットに入れ、プレゼンはいよいよスタートしていった。

 

プレゼン時間90分は滞りなく終了し、多くの質問を頂いた。

元々、僕の人生観や価値観が相まって菓子屋の起業に繋がるので、

それを他の人が論理的に解釈していくと、不可解な事がとても多く、面倒臭いのが常なのである。

 

がしかし、これら40人程の人達は多くの情熱や深い好奇心を基に沢山質問をしてくれたのだった。

他人の考えでも自分の事のように捉え・考え・加えていく。

その柔軟な考え方はまるで子供のような大人、そんな言葉が似合う人達であった。

 

プレゼン後の飲み会では、皆の仕事や趣味、人生観や価値観などを沢山教示してもらった。

お酒が弱い僕だが、その日はどんなに飲んでも酔えなかった。

それ程に素晴らしい時間であった。

 

飲み会終了後、サムライ男と一緒に高層ビルの最上階にあるバーで2杯ほど飲んだ。

目の前に拡がる視界すべてに超高層ビルが建っており、真っ暗な空間を探すのが困難な程だ。

これらは全て様々な人々の人生観や価値観を経て建てられていると思うと

人って、そして大都会東京って、本当に凄い場所だと改めて痛感した。

 

宮崎で起業した僕が今回東京でプレゼンをした事により、

熱き人達と僕との間で、超巨大都市東京と地方都市宮崎との間で

何かが双方向に混じり合えたとすれば嬉しいし、そうなったと確信している。

 

僕は今回の経験を菓子屋でもそれ以外でも宮崎の地で必ず活かそうと方法を模索している。

日々小さい事の積み重ねだが、いつか必ず形にしたいと考えている。。

 

忘れられない一日をくれたサムライ男、そして混じり合えた熱き40人の人達、本当に有難う!



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